利根川水系決戦

<弥勒携帯鳴る>

弥勒「はいはい」

帝釈「おぉ弥勒よ、釣り行かねぇ~?」

弥勒「あ゛~マジすか~」

 

帝釈「今また貴久が屋敷に来ておってのう、
釣りにでも行きたいと申しておるのじゃが」

弥勒「貴久殿が御所望ならば致し方なし…」

帝釈「ワシも疲れておるのじゃ、宜しく頼む」

弥勒「へいへい」

 

貴久とは、料理人修業の為長門国より今年から上京致し、
千住に屋敷を構える帝釈の従兄弟である。

 

帝釈「んだば10時くらいに迎えに行くでのぅ」

弥勒「心得申した」

 

 

 

8月22日(金)午後10:00
<弥勒屋敷集合>

 

弥勒「んで、どこ行くすか?」

帝釈「黒鱒夜釣りでもいいが、どこかエエ場所はあるかのぅ…」

弥勒「う~む」

帝釈「この疲れを押しての出陣じゃ、釣れぬでは精神的に厳しいものがある。
ここは確実に釣れるであろう、利根川ズ~ナマ系に致すが定石かのぅ」

弥勒「しかしながら餌はありますのか?」

帝釈「( ̄ ̄□ ̄ ̄;)ない…」

弥勒「時既に午後10時…、店などやっておらぬわい」

帝釈「では黒鱒か…致し方あるまい…
おぉ~そうじゃそうじゃ、先日弥勒がトール殿にガイドしてもらった
利根川水系、夜はどうなのじゃ?」

弥勒「あぁ、あそこは夜でも出来ると言っておりましたがのぅ」

帝釈「んじゃそこ行くべし!」

弥勒「でも多分真っ暗で何も見えないと思いますぜ~」

 

帝釈「へ(-_-ヘフフフフフ弥勒君、今日の同陣者は誰だと思っておるか
マムシ5匹までなら素手で殺し、熊と並んで小便をしたこともある、

超野生児「貴久」じゃぞ

この者にかかれば、漆黒の闇など恐れるに足らず、
赤外線スコープを持ち歩いておるのと同じ事よ」

弥勒「始まったよ…(-。-) ボソッ
んで貴久君、どうなわけ?」

貴久「んまぁそんな感じですかのぅ~」

弥勒「マジ!?\(◎o◎)/」

帝釈「ぬはは、長州の野生児をナメるでないぞ」

弥勒「血は争えぬということか…(-。-) ボソッ」

帝釈「ん?何か申したかのぅ(ーー)」

弥勒「い、い、いえなにも…(⌒○⌒;」

帝釈「左様か…ならばいざ出陣致す!!」

 

 

 

8月22日(金)午後11:30
<利根川着陣>

 

先日弥勒が、帝釈の越後雷魚遠征軍寝返りに遭い、
ZENJIN衆を代表して只一人、TEAM-AKABOトール殿に御案内頂いた
利根川水郷系を、此度は弥勒の案内で廻るのである。

途中でSUKIYAの牛丼を買い、着陣。

まずは長豊橋から開始した。

弥勒の予想通り、川岸は灯りなどなく
更には濃霧のため月も全く見えず、正に漆黒の闇。

帝釈、弥勒は、予定通り貴久スコープを先頭に護岸沿いを歩き、
適当なところでキャストを開始。

しかしながらこの闇だけは如何ともし難く
隣に居るであろう弥勒の姿すら見ること叶わない状況だ。

只自分が巻くバズベイトの“シャラシャラシャラ♪”という音だけを頼りに
キャストを続けた。

 

帝釈「だ~めだ~、何にも見えないから集中でき~ん!!!」

 

たった30分で帝釈がギブ(笑)
貴久スコープを探し出し、抱えられながら車に戻ると
すでに弥勒は煙草をふかしてリラックスしていた(爆)

 

弥勒「如何致しましょうかのぅ…」

帝釈「う~む、ここまで暗くてはのぅ。せめて月明かりが欲しいものじゃ」

貴久「人の能力は、使わぬとここまで衰えるものか
帝釈も老いたものよ…」

帝釈「貴久よ、お前は特殊じゃ(笑)」

 

帝釈「くそっ、こんなことなら鯉釣り餌をドンキで買うておくんだったわい」

弥勒「…ん?この紙袋はなんで御座る?」

 

帝釈「ん?どれどれ…こ、これは!!」

貴久「あんじゃん」

帝釈「щ(=`□´щ)オオオぉ!!
あった餌あった~!」

エライぞ過去の俺!

 

何気なく毘沙門号をあさっていた弥勒が鯉釣り餌の【大鯉】を発見
しかも、さなぎ粉&吸い込み。更にはオモリ&鈴まで入っていた。

 

帝釈「やるか…」

弥勒「竿はどうするすか」

貴久「これでエエじゃろうが」

帝釈「致し方あるまい…」

 

黒鱒夜釣りから、ズ~ナマ、鯉釣りに急遽変更。
ZENJIN衆に意地などない(笑)

 

すかさずルアーを外し仕掛けを付け、貴久に練り餌を作らせ準備OK
早い早い変わり身早い。

6フィートロッドに、でかい吸い込み団子をつけて投げるのは少々ツライ(笑)
あ~硬いロッド持ってきてエがった~by帝釈。

 

 

 

8月23日(金)午前1:00
<釣れる釣れる>

 

キャスト開始後、僅か10秒(マジ)
弥勒のロッドの鈴が鳴る。

帝釈「マジかよ!?」

弥勒「うひゃひゃひゃぁ~!」

貴久「もうちょっと待ったほうがエエじゃろぅ」

弥勒「なるほど」

 

そうこうしているうちに貴久の鈴も鳴る。

 

帝釈「マジかよ?!」

貴久「おっ、エエ感じエエ感じ♪」

弥勒「相変わらずスロースターターですのぅ、妙音殿」

帝釈「やかましい!!」

 

貴久「弥勒殿、もうそろそろアワセても宜しいかと」

弥勒「いや~誠に良き鈴の音じゃのぅ (^0^*オッホホ」

 

貴久「聞いておらぬか…」

帝釈「ほっとけ貴久(笑)」

 

勿体ぶってアワセることなく、激しく鳴る鈴の音に聞きほれていた弥勒。
しかし、ある時を境にピタリと鳴りやんでしまった(笑)

 

弥勒「ありゃりゃ??( ̄▽ ̄;)」

貴久「…………」

帝釈「馬鹿め…ψ(`∇´)ψ 」

 

その時、ようやっと帝釈の鈴が鳴った。

帝釈「キタキタ~~!(⌒▽⌒)ノ_彡」

貴久「んじゃワシもそろそろ上げようかのぅ♪」

帝釈「おお、上げろ上げろ~貴久よ
弥勒も上げてみたら~ん、多分バレてると思うけど

ぎゃはははははは _(`θ´)ノ彡☆ばんばん!」

 

弥勒「くそ~っ!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆」

あめりかなまず 35㎝
コメント:
従兄弟同士。特にコメントなし。
弥勒「もっと早く上げりゃよかった…(T△T)」

はいはいご苦労さん。

 

弥勒を除いて、両名捕獲完了。
今一度餌を付け直し、キャスト。

 

しばらくして帝釈の鈴が鳴った。

 

帝釈「キタよ~ん♪
さてさてしばし鈴の音を楽しむとするかのぅΨ(`∀´)Ψ」

弥勒「うぬぬぬぬ…(~_ーメ)」

 

すると以外にも(笑)弥勒の鈴も鳴った。

 

弥勒「うっしゃーー!!
今度は逃がさ~~ん!!!」

先程は余裕をこいて鈴の音を楽しんでいた弥勒であったが
此度はすかさず豪快なアワセをくらわした。

 

弥勒「キテる~キテますよ~!!」
(;`ー´)o/ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡

帝釈「お~い、今度はちゃんと捕獲しろよ~」

弥勒「御任せあれ~!!」

 

 

しかし…。

 

弥勒「ノォーーーーー!!!!」

帝釈「どうしたん?」

 

弥勒「根掛かった…(T△T)」

 

貴久「ぷっ」

帝釈「頼むから死んでくれ…」

 

 

さっきは鈴の音に酔いしれてタイミングを逸した弥勒、
此度は魚の引きを楽しむあまりにテトラに巻かれ、あえなくラインブレイク…
完全にハマりパターンである。ψ(`∇´)ψ

弥勒「……………」

弥勒! 腹斬れ腹!!(爆)

 

 

うなだれる弥勒を横目に帝釈はテンポよくズ~ナマを捕獲。

あめりかなまず 27、37㎝
コメント:
今日は楽勝じゃわい。
弥勒はもはや立ち直れまい。( ̄ー ̄)

 

帝釈「弥勒よ~今日はマジでやばいんじゃないの?ψ(`∇´)ψ」

弥勒「確かに…(-。-) ボソッ」

 

 

チャリンチャリリ~ン♪

 

貴久「おっと、ワシのがキタキタ!」

弥勒「…………」

帝釈「まぁこんな日もあるさ!
( ̄▽ ̄)ノ_彡☆バンバン」

 

弥勒「餌作って来ます…((( T_T) トボトボ」

帝釈「弥勒よ…(T.T)」

 

 

 

貴久ニゴイ捕獲成功

その掴みかた…
正に熊じゃ…(爆)

すかさず帝釈もニゴイ捕獲成功

ニゴイ 29㎝
コメント:
あ~釣った釣った。
もういいや(笑)

帝釈「さて弥勒よ、餌も残り少なくなってきたゆえに
あとは弥勒が全部使っていいぜψ(`∇´)ψ」

貴久「ワシもこれにて竿を収めるかのぅ」

弥勒「これは喜ぶべき展開なのか、それとも…」

帝釈「さ~て飯でも食うかの~貴久も食えや」

貴久「おお」

帝釈「頑張れ弥勒ぅ~!」

弥勒「他意はないようじゃな…(-。-) ボソッ
しからば御言葉に甘えて」

帝釈「おうおう、やりなされやりなされ」

さてさて、飯じゃ飯じゃ。

チャリンチャリリ~ン♪

 

弥勒「キタキター!!!
(;`O´)o/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡」

 

貴久「おっと」

帝釈「やっとキタか…」

1尾目

 

 

弥勒「キタキターーー!!!
(;`O´)o/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡」

 

貴久「おっと」

帝釈「やっとキタか…よかったのぅ~弥勒よ♪」

2尾目(笑)

 

 

 

弥勒「帝釈殿よ、それがしの釣ったシーンは随分あっさりしておりますのぅ
(~_ーメ)」

帝釈「まあまあ(^^;」

 

 

やったぞ弥勒!!(⌒ー⌒)

ニゴイ 24㎝
ヘラブナ 30㎝
コメント:
なにやら随分とあっさりした上道のされ方で御座るが、まぁ釣れたのでよしとしておこう。
勝負は2回戦からじゃ。

とりあえず、やっとのことで弥勒も捕獲成功。
餌も丁度なくなったので、吸い込み釣りはこれにて終了。
そうこうしているうちに、東の空が白んできた
いよいよ2回戦の黒鱒釣りが始まるのだ。
(まだやるのか…)

 

 

 

 

8月23日(金)午前4:30
<2回戦>

 

帝釈「眠ぇ~みぃっ(-_ゞ ゴシゴシ」

 

さてさて2回戦開始。
吸い込みセットを片付けて(笑)通常モード。

まずは常総大橋から陸っぱり開始。

帝釈O.S.Pバズベイト
弥勒コンバットペンシル
貴久S8ポッパー

 

 

開始早々…

貴久「うわっ!出た!!」

貴久の投げたS8に、もんどりうって黒鱒が出るも乗せること叶わず。

 

貴久「無念…」

 

 

最後尾を歩く帝釈が竹杭に絡むブッシュを見つけ
恥じも外聞もなく、すかさずセンちゃんにルアーチェンジ(笑)

 

帝釈「みんなごめんよ…我慢出来なかったんだよ」

 

前回トール殿と共に【水郷をハードルアーで行こう】ツアー
(出陣記8月13日参照)にて
弥勒がさっさとハードルアーを諦め、ラバージグを使った時
散々馬鹿にしていた帝釈であったが、この者も然程変わらない。

 

 

ほどなく帝釈のセンちゃんにバイト♪

 

帝釈「やべっ、マジ食っちゃった(^^;」

 

散々ぱら前回の弥勒を馬鹿にしていた帝釈
ここは是非とも「そぉ~っと釣って、そぉ~っとリリース」するか
黒鱒の口からセンちゃんを外し、別のルアーをぶら下げたいところであった

が…

 

弥勒「おお~
早速捕獲で御座るかぁ~!」

近くにいた弥勒が駆け寄ってきてしまった。

 

弥勒「おお~バズで出ましたかぁ~」

帝釈「い、いや、そ、その…(-_-;」

 

黒鱒の口からはセンちゃんがぶら下っていた。

 

弥勒「( -_-) じーー」

帝釈「イヤ~ン見ないでぇ~(>_<;=;>_<)」

弥勒「帝釈殿、早くもソレで御座るか…(~_ーメ)」

帝釈「い、いやあのブッシュ見つけた瞬間!!ルアーがこれに変化を…」

 

弥勒「ほ~」

 

帝釈「ごめんなさいm(-_-)m」

黒鱒 35㎝
【センちゃん4in WM】
コメント:
ええプロポーションしとるわい!
利根川の黒鱒は筋肉が違うのぅ

帝釈「いま2回バイトあったなぁ~
今のは限りなく2匹っぽいなぁ~」

 

弥勒「( -_-) じーー」

 

帝釈「わぁ~ったよ!あと1回投げたらやめるよ!!」

 

弥勒「( -_-) じーー」

 

帝釈「くそっ、なんだってんだい!
お前なんかいつもコレかラバージグだろうが!!(ノ`△´)ノ 」

 

ぴゅ~っ ちゃポン

コンッ!!

 

帝釈「やっぱ居やがったぁ~~!!(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!」

 

弥勒「( -_-) じーー 」

 

帝釈「いいじゃねぇ~かよタマにはよぉ~!!(`Д´) ムキー

(;`O´)o/ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡」

 

 

弥勒「((( T_T) トボトボ」

帝釈「なんだ、羨ましいんじゃねぇかよ…」

黒鱒 36㎝
【センちゃん4in WM】
コメント:
やっぱ居たのぅ。
バイトの出方が限りなく2匹っぽかったんで、弥勒の視線に蔑まれながらも、もう一回投げやんした。釣れりゃ~こっちのもんだかんね。
ψ(`∇´)ψ ウキョキョキョ

その後、誰~にもバイトがないので常陸利根川に大移動。

 

 

8月23日(金)午前7:00
<常陸利根川>

 

途中道に迷い(笑)朝っぱらから弥勒がトール殿に電話連絡。
(ごめんねトール殿)

気持ちよ~く眠っていたトール殿を起こし、道を教わった。
(ホントごめんねトール殿)

やっと着陣。

帝釈が車を止めた助手席側のすぐ外に、明らかに人糞と思われる
ティッシュ付きを踏みそうになる弥勒。

大事は避けたようであった。

そして水辺に出る。

 

帝釈「この前弥勒が釣ったのどこだっけ?」

弥勒「このず~っと端っこの葦際ですわい」

 

帝釈「おうおう、あそこか。んでルアーはなんだったっけ?」

弥勒「帝釈オリジナルラバージグ【ぼとむボンバー】ですな」
(出陣記8月13日、写真2枚目参照)

帝釈「そうじゃったそうじゃったのぅヾ(@^▽^@)ノ
で、今日もやるんだろ?ラ・バ・ア・ジ・グ♪」

弥勒「この前散々コケにされたから今日はやらぬ!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆」

帝釈「おっと今日は強気だのぅψ(`∇´)ψ」

 

と、言うが早いか帝釈は、スタスタと弥勒ポイントへ向かって行った。
ラインの先には、またしても【センちゃん】がぶらさがっていた…(爆)

 

弥勒「あの者が居る限り、ZENJINの未来は暗い…
醍婆殿と連絡を密にとり、いよいよ謀反の時か…」

 

弥勒のラバージグより更に弱きな、否、釣れるセンちゃんをぶら下げ、
弥勒ヒットポイントに立つ帝釈。

 

帝釈「あ、浅すぎる…」

 

水深が浅いのだ。

 

帝釈「あぁ~前回は台風かなんかで増水してたって言ってたっけな…
これじゃ話にならんわい…」

 

10投くらい試すも、背びれを見せながらのほほ~~んと泳ぐ
レンギョを見てヤル気をなくした帝釈
さっさと撤収しようとしたその時。

 

弥勒「フィー―――ッシュ!」
(;`O´)o/ ̄ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡

 

帝釈「おぉ~やりおったか!」

 

遥か遠くで弥勒が戦っていた。
弥勒のそばにいた貴久に携帯連絡。

 

帝釈「釣れちょろ~が弥勒」

貴久「足元で食うたようじゃわい」

帝釈「ほう~それかね、あそこまで歩くのえらいけぇ~
貴久が写真撮ってやってくれ。カメラ持っちょう?」

貴久「ああ、持っちょう持っちょう」

帝釈「んじゃ宜しゅう」

 

 

此度はハードで釣ったど~

黒鱒 25㎝
【TDバイブ】
コメント:
とりあえず1匹釣れて良かったぁ~。
TDバ~イブ!!

前回散々に蔑まれた弥勒であったが
此度は一応意地を見せ、ハードルアーで捕獲成功。

 

その後ZENJIN衆、45分ほど粘るも
あまりの暑さに毘沙門号に避難を決意(笑)
情けない…

夜露でビショビショになっていた靴&靴下を乾かしながら(臭ぇ~ぞ弥勒!!)
しばし談義。

 

風を待っていたが、相変わらずの快晴無風…。
こりゃたまらんと、帝釈が本日帰陣を宣言(弱すぎる…)

 

帰りにランチ焼肉食い放題980円で憂さを晴らし、麦酒飲んで本日終了。

はぁ~暑かったぁ~。

暑うて暑うてギブ。

2003・8・23
TEAM-ZENJIN 利根川水系決戦 結果

名前 魚・尾数
帝釈 黒鱒 2
あめりかなまず 3
ニゴイ 1
弥勒 黒鱒 1
フナ 1
ニゴイ 1
貴久 あめりかなまず 1
ニゴイ 1