時の経つのは早いもので、気がつけばもう10月。。。
ZENJIN衆も各々に諸事情ありて出陣回数が激減、
総帥帝釈も上半期は仕事以外の出陣がなんと“ゼロ回”という
前代未聞の状況であった。
しかし、それらをも凌ぐダメっぷりを見せている男がいる。
文殊である(笑)。
仕事が忙しいということは大いに結構なことではあるが、
「俺は自分のタックルだけ持って行けばいい。
その他の物は誰かが持ってるから借りりゃイイやな」
ではちと厳しい。
皆それぞれに生活費を工面して軍費を捻出しているわけで、
他の人が持ってるからイイや的な考えでは宜しくない。
自分の遊び銭を優先する気持ちは分からなくもないが、
借りる物も所詮は消耗品、
壊れれば持ち主が再購入するしかないのである。
己の軍備を確保するための努力をする。
それが当然至極の事。
とにかく遊び銭を節約することが、これからの文殊の課題であろう。
さて、前々日にキャバクラで盛り上がり、
心身ともにリフレッシュした文殊が、同席の帝釈(笑)に出陣要請。
文殊「帝釈さん、明後日何やってますぅ?
釣り行きますかぁ~」
帝釈「相、承知」
当日、出陣予定時刻になっても連絡がないため、
帝釈が文殊に電話連絡。
文殊「あ゛ぁ今起きました…(-_ゞ ゴシゴシ」
帝釈「うぬぬ………(~_ーメ) ヒクヒク」
そんなこんなで将監川着陣は午前7時前になってしまった。
駐車場に着き、タックルをセットしようと思ったところ…
帝釈「おぉ~~!これは師匠の車じゃぁ!!」
文殊「板さん来てるんスね」
板さんご紹介。
以前はJBマスターズで活躍していたが、
現在ではTBCプロ戦に参戦し、お立ち台多数。
つい先週の10月1日(日)に行われたTBCプロ最終戦でも、
成田紀明、川口直人、赤羽修弥、沖田護などの強豪を抑え、見事優勝。
そのウエイト5975gは、2位の沖田護に1㎏以上の差をつけての完全勝利だった。
そして将監川のスペシャリストとしても名高く、
帝釈が勝手に“地元師匠”と崇拝し、
日頃から「ワシは板坂門下生じゃぁ~~!」とシャウトしている。
(板さん本人は迷惑がっているご様子(笑))
板さんの卓越したエリア眼は、帝釈から言わせると、
「師匠は将監川の水が透明に見えているのだ!」
ということである。
早速板さんに電話し状況を確認したところ、上流へ向かっているとのこと。
帝釈、文殊の両名もそそくさとボートをセッティングし出航。
ボート屋付近は明らかに水が悪く、
大雨の影響であることは間違いない。
とりあえず回復の早い上流域へバウを向け戦闘開始。
しかし、アタリなし…。
途中板さんと合流し状況を聞くと、2尾捕獲完了とのこと。
帝釈「師匠!本日も板坂門下生として精進致しますぞ!(゛`O´)/」
板さん「あはは…まぁまぁ落ち着いて下さいよ ゞ( ̄∇ ̄;)」
板さんからパワーを頂いた両名は再出陣。
しかし、アタリなし…。
結局、午後3時半の時点までで、帝釈がセンちゃんで1尾捕獲のみ。
ここで板さんと再合流。
「師匠の釣りを見学させて頂きたい!」
(`O´)ノオー!!
と帝釈が懇願し、板さんのボートに乗せて頂く。
竿一本、ワーム5本という軽装だった(笑)。
帝釈「一応1本積んどくだけで、釣りはせぬ。
只々勉強あるのみで御座る <(_ _)>」
二艇に別れてラスト2時間の再出陣。
文殊「これで己の釣りが満喫できるわい ψ(`∇´)ψ」
直後、文殊が1尾捕獲!!
帝釈の人生のホームグラウンドである将監川を、
自身の師匠板坂が釣る。
タックルなど持たずとも、心躍るひとときであろう。
ここで文章を改めさせて頂き、
帝釈、否!
柿崎、否!
侍、否!
生身の小川恭正として書かせて頂く。
この後の約2時間、俺にとってまさに至極の時が流れた。
そして本日、2006年10月9日体育の日は、四半世紀の将監人生の中で
大きな大きな、とてつもなく大きな節目の1日となった。
師匠がどんなテクニックを使い、どんな黒鱒を捕獲したか、
そんなことが問題ではない。
敢えて言うなれば、
特別なルアーチューン、奇を衒ったテクニック、誰も知らないエリア、
そんなものは1つもなかった。
クランクベイトとラバージグを使い、400~1㎏の魚を4尾掛け、3尾捕獲した。
それだけのことである。
しかしそこには夢があった。
鳥肌が立つような凄みがあった。
そして、己の小ささが恥ずかしくもなった。
この気持ちは俺にしか分からないだろうし、こんな活字では表現出来ない。
表現したくもない。
師匠は、俺のドテッ腹に風穴をあけ、
ルーチンワーク化し、澱んでいた俺の黒鱒釣りに、
大光を与えて下さった。
情報過多に陥っている黒鱒釣りの世界を、
“王道”の利剣を持って、ブッタ斬って下さった。
師匠、これからも益々王道を邁進し、
夢のある黒鱒釣りを見せて下さい。
誠に有難う御座いました。
心から感謝致します。
<(_ _)>
ここに画像を掲載するが、ルアーやエリアに関しては
“自身の独断”で伏せさせて頂く。
秘密主義を嫌う板さんが、そんなことを望まないのは分かっているし、
逆に怒られるかもしれない。
ましてや先にも明記した通り、エリア、ルアー、テクニックに関して
奇を衒ったものは何も無い。
しかし、将監川はトーナメントエリア内である。
それに関しても板さんは、
「僕にとっての将監川は、楽しく釣りをするフィールドだから、
試合に於いてはよほどのことがない限り入らないと決めている」
と常日頃から語っているし、そもそも利根川水系全域を舞台とする戦いにおいて、
将監エリアをあてにして勝てるほど、プロ戦は甘くない。
しかし、将監川がエリア内であることは事実である。
トーナメントにおいて、応援しているこちらが不安になってしまうほど
何でも正直に話す板さん。
そんな“漢”板さんをワシは護衛致したい!!(`O´)ノオー!!
「余計なことすんな」って言われると思うんじゃが…( -。-) =3
2006・10・9
TEAM-ZENJIN 将監川決戦 結果
名前 | 魚・尾数 |
帝釈 | 黒鱒 1 |
文殊 | 黒鱒 1 |