2004/11/28 第一回 黒鱒城合戦

「試合はいろいろ準備が大変だしよぉ~」

「いろんな人が参加してくれたら、気も使わにゃならんしのぅ~」

とボヤイていた総帥帝釈であったが、ZENJIN衆並びに、
「ご隠居だよ 黒鱒城!!」御歴々の皆様の強い要請により、
此度とうとう、「第一回黒鱒城合戦」が開催されてしまった(笑)。

 

1ヵ月も前から帝釈、文殊が寸暇を惜しみ、
賞品やウエイト計測機の購入、試合が初めての方々の為のライブウェルや
エアポンプの手配、不足するエレキの確保、
当日の式次第の内容決め及び、参加決定者が流動的な状況の中、
全員が楽しめるようなタッグメンバーの振り分け…。
大会真近まで参加不参加をハッキリさせない我侭な者共や、
ドタキャンをする罰アタリが出たため、賞品と参加費が合わず、
帝釈自身のルアーを放出し、調整するというセツナイ状況の中
忍の一字で頑張ってきたことをこの場にて申し上げさせて頂きたい。

特に此度、「ツライ事、面倒なことは全て僕が引き受けます」と宣言し、
手作りの大会を成功させる為に東奔西走した文殊に、
心から心から感謝致します。
本当に有難う御座いました。

 

少々重くなってしまったが、参加者全員が心から楽しめるような
集いにする為には、大変な労力忍耐が必要なのだということを御理解頂くために、
敢えて言上させて頂き申した。

 

 

 

総陣容

【地獄の特訓軍】
帝釈&トミ助

将監川を得意とする帝釈に与えられた究極のハンデはトミ助(笑)
「たくさん根掛りしなさい」と弥勒に吹き込まれたトミ助が、
どこまで帝釈の釣りを妨害出来るのか…。

これをチームと呼んでいいのか!

 

 

【とりあえず此度は勝って頂きましょう軍】
鍵&孔明

小山隆司プロを崇拝し、自らを「究極のセコ釣リスト」と
公言して憚らない孔明殿はトーナメント経験もある。
今大会最強の助っ人を迎え、必勝の体制で挑むZENJIN鍵。
文句なしで優勝候補筆頭。

帝釈談
「まぁ今回孔明殿はゲストなんで、勝ってもらいましょう(笑)」

 

 

【友情を育もう軍】
文殊&片ちん&沢ちん

片ちんと沢ちんは初対面、しかも両名ほぼ初心者という、
ボート上の雰囲気を想像しただけで恐ろしくなる状況を、
自ら望んだ男文殊。
とりあえずお友達になるところから始めよう(爆)。

 

 

【口三味線ハッタリ軍】
弥勒&天照

11月も末だというのに、天照は今大会で今期3度目の黒鱒釣り、
弥勒に至っては今年の初釣り(爆)。
こんなんで戦いになるのか…。
一応、過去に弥勒が将監川をホームにしていたという経験
だけが唯一の頼りとなりそうだ。

 

以上の4組。

 

 

第1部 試合


まずは開会式&ルール説明

それぞれのボートセッティング後、
文殊の挨拶から始まった「第一回黒鱒城杯」

バッグリミット5尾
帰着時間3時45分
デッドフィッシュ無効

いたってシンプルなルールのもと、いよいよ戦闘開始と相成る。

スタート直後、まず先駆を切ったのは帝釈、トミ助軍。
前週、ZENJIN医和が捕獲した場所(出陣記11月18日参照)に突進した帝釈が、
開始10分で1尾目を捕獲。
徹夜でシコシコと作ったオリジナルワームでの捕獲だった。

医和殿ぉ~釣ったどぉ~!!
ありがとぉ~!!
(^0^)/~

 

しかし、その黒鱒をライブウェルに収め、次なるポイントに移動しようとした時
ビルジポンプがペラに絡まってしまい断線。
試合開始早々、ビニールテープを買いにコンビニへ走ることになる(爆)。

 

携帯の会話。

弥勒「帝釈さ~ん、どんな調子でっか?」

帝釈「え~今は船ではなくて、車に乗ってます」

弥勒「なんじゃそりゃ(笑)」

 

断線を復活させ、とりあえず釣りに戻ろうと船を発進させた帝釈、トミ助軍。
ほどなく弥勒から電話あり。

 

弥勒「帝釈殿、今は何処に?」

帝釈「修理完了でやっと釣りに行くところよ」

弥勒「エレキが動かなくなりました、水門まで迎えに来て下さい」

帝釈「釣りさせてくれよ…(T△T)」

 

結局、水門まで弥勒&天照艇を迎えに行き、
船を連結してそのままボート屋まで逆戻り。

ボート屋でハンドコンエレキを借り弥勒&天照艇がようやく復活。
この時点ですでに10時半を回っていた。

 

ようやっと戦える体制を整えた帝釈、トミ助軍。
敵軍の動向が気になるため、とりあえず鍵&孔明艇に電話。

 

帝釈「どう?」

鍵「とりあえず2本捕獲ですね(*^▽^*)」

帝釈「凄ぇえじゃ~んΨ(-◇-)Ψ」

 

う~む、鍵殿は嘘つかなそうだから本当に2本なんだろう。

 

続いて文殊&片ちん&沢ちん艇に電話。

 

帝釈「どうよ?」

文殊「そんなの言えるわけないじゃないスカ Ψ(`∀´)Ψ」

帝釈「んだよ、持ってるかどうかくらい教えろよ! ヾ(。`Д´。)ノ彡」

文殊「片ちんがやってくれましたよ ( ̄ー ̄)ニヤリ」

帝釈「マジ…( ̄▽ ̄;」

う~む、片ちんか…ありえる話じゃのぅ。

 

その後終了時間まで、
やれ「50up釣った」だの、「リミットは午前中に揃った」だの、

「どこぞのポイントは釣りきった」だの、

「5キロ釣らなきゃ勝てねぇ~ぞ」だの。

全軍入り乱れての情報撹乱作戦が続く。

 

結局午後2時の時点まで、帝釈&トミ助軍は朝の1尾のみ。
午前中のアクシデントがあったとはいえ、なかなかに情けない戦果。

すでにこの時、鍵&孔明軍が3尾捕獲完了との
有力な情報を得ていた為、かなり焦っていた。

 

帝釈「う~む…

弥勒&天照軍、文殊&片ちん&沢ちん軍の情報は、
いつもの口三味線だとしても、
鍵&孔明軍は本当に持ってそうだしなぁ
ここは総帥として、なんとしても一矢を報いたい!!」

 

今一度気合を入れなおし、伝家の宝刀【センちゃん】に祈りを捧げた。

直後2バイトを乗せそこなり、キレそうになる帝釈であったが、
2時半を過ぎて、執念の帝釈がラッシュ。
マシーンのようなピッチングセンちゃんを2尾の黒鱒君が食べてくれた。

(^O^)o/~~~~~^>*))))彡

 

 

試合前、弥勒にいろんな事を吹き込まれていたトミ助であったが、
時折意味不明な言語を発する他は、とりあえずはおとなしく
釣りをしてくれていたので助かった。

 

帝釈「よ~しトミ助、これで恐らくは鍵&KOUMEI軍に並んだぞい
ワシにも総帥の意地があるでのぅ」

トミ助「あ~今アタリがあったような」

帝釈「とりあえず頑張って1尾釣れや、
そしたら勝てるかもしれんぞ!!」

トミ助「ウッス」

 

そして終了30分前の午後3時15分
帝釈の放ったセンちゃんに僅かなアタリ。

「ドリャせーー!!
(;`O´)o/ ̄ ̄ ̄~ >゜))))彡」

 

豪腕アワセを食らわした帝釈だったが、掛けた場所が悪かった。
激しいブッシュの奥の奥であったため、黒鱒君が枝に宙吊り状態。
10年前仲間内の試合で、最終最後に掛けた黒鱒君が同じく宙吊り状態になり、
手を差し伸べた瞬間に暴れてサヨウナラ…。
嫌な記憶が脳裏によぎった。

 

帝釈「こいつはぜ~ったい獲るぅ~!!」

慎重にラインテンションをかけボートを接近。
下顎ガッチリ、無事捕獲成功。

 

帝釈「これで勝ったかもしれ~~ん!!
щ(=`□´щ)オオオォォォッッッ」

トミ助「おぉ~~」

 

帝釈、トミ助軍、軍船上で熱い抱擁(笑)。

 

そして試合終了。

 

終了直前までボート屋周りを攻めていた鍵&孔明軍に、
ボート屋のオヤジが話しかけていた。

オヤジ「お~おめえら何匹釣ったかぁ?」

鍵「………………」

 

鍵は、背後で釣っていた帝釈に悟られぬよう、
無言で指4本を立てていたのだが、
そのようなやりとりを帝釈が見逃すはずはなく…。

 

帝釈「へ?3尾じゃなかったの…( ̄▽ ̄;」

 

 

結果発表

大会ルールに則り、捕獲数が少ない軍団からウェイイン開始。

まずは弥勒&天照軍。

 

はい、ゼロ申告。
ご苦労さん(笑)。

第尻位

斬首

弥勒「アタリすらなし…ただ無念…」

天照「今年の3月から1本も釣れない…」

続いて、情報撹乱の首謀者文殊&片ちん&沢ちん軍。

かなり厳しい状況が予想されたが、タイニープレデター(エビ)で
文殊が気合の1尾捕獲。

第3位 550g

文殊「とりあえず意地の1本ですわい
それよりも片ちんと沢ちんと更に仲良くなれたし、
また釣りに行きたいって言ってくれたんで、それが嬉しいっス」

 

おぉ~片ちんも沢ちんも楽しそうでなによりで御座った!
また一緒に戦おうぞ!!

 

 

そして帝釈&トミ助軍ウェイイン。

帝釈&トミ助軍、鍵&孔明軍、共に4尾の申告。
同尾数であれば、このマメサイズを持っていることで
負けと判断した帝釈が、先にウェイインを宣言。

帝釈「この子を追い出したかった…」

帝釈&トミ助軍
4尾 1460g

 

 

最後に満を持して鍵&孔明軍登場。

鍵が取り出した1尾目は帝釈の最小サイズと同じくらいだった。

帝釈「おっ?面白い勝負かも」

 

更に2尾目も、なんと同じようなサイズ。

帝釈「おおーー!もしかして勝ったかも?!」

 

続いて3尾目、これはマズマズのグッド黒鱒。

帝釈「クゥ~~これで40upでも出されたら負けるぅ~」

 

そして最後の黒鱒を鍵が出した瞬間、帝釈が拳を突き上げた。

帝釈「勝ったぁ~~!!
щ(=`□´щ)オオォーー!!」

 

鍵&孔明軍
4尾 1440g

 

その差、僅かに20g。

素晴らしい戦であった。。。

準優勝
鍵&孔明軍
1440g

必殺リトルスパイダー3inで2尾、ヤマセンコー5inで1尾捕獲の鍵。
内容的にはまずまず良かったのではなかろうか。

鍵「最初の1本はよかったが、2本目捕獲後KOUMEI殿から、
そろそろ場の雰囲気を考えようねと言われ(笑)
3本目を釣った時に「落とすよ」と脅されてしまった(爆)

結果的には、やっぱり20gという僅差がとても悔しいッス。
でも普段と違う緊張感があって、すごく楽しかった。
試合特有の「心理作戦やエロイ騙し合い」が最高!
何ゆえ総帥に勝てぬか…次は、次こそは必ず勝つ!!

 

慣れぬ将監川で苦戦を強いられた、
自称、「真性のいぶし銀」「究極のセコ釣リスト」孔明殿。
ヤミー1/32ozジグヘッドで1尾捕獲。

孔明「いや~とりあえずデコらなくてよかった
今回はZENJIN衆達のホームグラウンド勝負だったので仕方ない
次回は俺のホームである片倉ダムで戦わせてもうらぞ!
でも本当に楽しかったですよ、また是非出陣致したい。

それにしても今日釣った極小黒鱒、
50upほどの喜びを感じたわい(笑)」

優勝
帝釈&トミ助軍
1460g

此度、他のZENJIN衆達の間で
「トミ助とタッグじゃ流石に今回の総帥はダメダメだろう」
と囁かれていたが、逆境こそ帝釈の栄養剤。
トミ助と合力して執念の勝利。

帝釈「勝てるとは思わなかった…(涙)
ビルジポンプの断線や、弥勒&天照のエレキトラブルなんかで
昼近くまでまともに釣りが出来なかったんだけど、
「平常心」と「忍耐」をキープし続けられたのが良かった。

鍵&孔明軍に華を贈ろうと思って決めたタッグメンバー
だったんだけど、勝っちゃった♪♪(笑)
第一回黒鱒城合戦ということで、総帥の面目が立って良かった!

 

トミ助「ええ~っと、アタリは感じられたみたいなので良かった。
帝釈さんに何度か落とされそうになったけど、
とりあえず無事に生きて帰ってこれて良かったです。
次は文殊と組んで2連覇を狙いたいです」

皆々様、お疲れ様でした!!

photo by 弥勒

第2部 宴

試合終了後、某居酒屋にて表彰式&宴が開催された。

宴にこの男は欠かせない。

残念ながら試合には出陣出来なかった元祖宴会男醍婆。
帝釈の出動要請に、仕事前にも関わらず駆けつけてくれた。
写真はないが、ZENJIN阿修羅も僅かな時間ではあったが、顔を出してくれた。

トミ助「醍婆さんの得意な【シンカー】で、帝釈さんは勝ったっス」

醍婆「それ【センコー】じゃねぇ~のか?(笑)」

トミ助「 ( ̄Д ̄;) 」

醍婆「いくら俺様でもオモリじゃ釣れんぞΨ(*`Д´*)Ψ」

 

全ての人に参加賞。
優勝軍にはルアー10個、
準優勝軍に8個
3位に6個、尻位にも2個が贈られた。

 

その中には、普段ZENJIN衆や孔明殿がお世話になっている、
中古ルアーショップ「マテリアル」様からの有難き贈り物も入っている。

そして此度はなんと、総帥賞として帝釈から
伝家の宝刀【Doさん】が贈られるはずであった。

 

帝釈「え~では総帥賞はジャンケンで決めます
あいこはOK、負けた人からとっとと抜けて下されよ」

 

身銭を切った帝釈の総帥賞、しかも自慢の伝家の宝刀だけに、
得意になってジャンケンマンをする帝釈。
しかし、会場はなぜかブーイングの嵐となった。

 

孔明「おいお~い、さっき根こそぎ持ってった賞品ルアーも
付けてくれんじゃねぇ~のかい!!」

鍵「そっスぜぇ~アレ全部持って行かないでしょ普通は!」

弥勒「はいはい出す出す出すぅ~!!」

文殊「あ~あ、帝釈さんも可愛そうに…(苦笑)」

 

 

帝釈&トミ助軍は、此度の目玉賞品であったD-ZONE Fry2個、SRミニ2個、
メガバスのバズベイトなどなど、美味しいところを全てゲットしていたのであった。

1位と2位の賞品差、僅かに2個。
しかし、1位から選べることにより、内容が大きく変わってくる。
優勝したのだから当然といえば当然であったが、
そんな道理が通用しないのが恐ろしい。

鍵、孔明軍などは準優勝しているわけで、
帝釈、トミ助軍に次いで多くのルアーをゲットしているにも関わらず、
此度のブーイングの首謀者になっていた(笑)。

 

帝釈身銭献上の未開封【Doさん】がまったく相手にされず、
賞品のD-ZONE Fryを始めとする、人気ルアーを要求されて
しまうという、まったくもってセツナイ状況に追い込まれた、
哀れ帝釈…。

 

 

帝釈「分ぁ~ったよ!出しゃいいんでしょ出しゃ!!」

ヾ(。`Д´。)ノ彡

 

 

帝釈「くっそ~、次勝った奴の時は
ぜってぇ~俺もやってやる…(~_ーメ)ヒクヒク」

 

結局D-ZONE FryとSRミニを出すハメになり、
【Doさん】と合せて3つのルアーを放出させられた帝釈。

 

 

そして、この日の試合デコっぱちの弥勒がまんまとゲット。

ごっつぁんです

こともあろうにこの弥勒、

「D-ZONE FryとSRミニが欲しかったから、
ディプシーDoは沢ちんにアゲルよ♪」

などとホザキ、【Doさん】を放出。

帝釈「テメェ~だきゃぁ絶対に許さん…

( ̄ー ̄)o゛プルプル」

 

 

帝釈「お前ら全員、どっかで【Doさん】使ってるの見つけたら、
ただでは済まさんぞ!必ず奪ってやるからな!!」

凸(▼▼メ

 

 

それでも【Doさん】を貰った沢ちんは、本当に喜んでくれ、
帝釈に【Doさん】の使い方などを真剣に聞いていた。

帝釈「このクランクベイトは本当にいいルアーなんですよ。
自信のルアーですから、これで一緒に沢山の黒鱒君を釣ろうね!」

沢ちん「そっすね♪♪」

有難う御座いました!

帝釈「僕はこういう人の為に生きて行こう…(ノ_<。)うっうっっ」

 

 

そんなこんなで宴は深夜まで続き、第1回黒鱒城杯は幕を閉じた。
最後に、重ねて此度の文殊の働きに敬意を表し、

このようなショボイ試合に賞品まで出して下さった
「マテリアル」様に心から御礼申し上げ奉りまする。
誠に誠に有難う御座いました。
<(_ _)>

 

 

第一回黒鱒城合戦
全成績

順位 名前 尾数 ウエイト(g)
優勝 帝釈&トミ助 4/5 1460
準優勝 鍵&孔明 4/5 1440
3位 文殊&片ちん&沢ちん 1/5 550
4位 弥勒&天照 0/5 討死