Basser7月号 侍取材!

2009年7月号
(千葉県S川、千葉県K市、山梨県花魁淵)
Basser侍番外編
怨霊侍 現場検証

久方ぶりの出陣じゃな。

つり人社『水辺の怪談』に収録した、ワシの恐怖体験現場の実況見分じゃ。

まずは千葉県S川から開始で御座る。
助勢はもちろんワシの右腕の醍婆じゃ。

お題がお醍なだけに、表情も険しくなるというもんじゃ。
本日一日、無事故で終わりたきものよのぅ。<

此度は釣りがメインではないが、「水に浮けば竿を振る」これ道理也。

まずは1尾捕獲し、ご挨拶と致す。

うぬぬ、ボートが進まぬ…。

あの時も、このくらいオールが重かったのぅ。。。

(画像はイメージです)

誌面には掲載されなかったが、当日は我が盟友の「コッスィー」も陣場に出陣しておった。
オヤジも元気で嬉しきものよ。

表紙用画像。

かなりベタなカットじゃが、怪談とくればやはりコレで御座ろうな。

あまり気は進まぬが、出陣せねばなるまいよ。

おいらん淵の悲しい伝説を伝える立看板。

当時は命の価値が軽かったとはいえ、なんとも惨い殺し方をするものよ。

それがしは戦国史を学ぶ者では御座いまするが、派手な戦の影で、斯様な形で亡くなる御仁らがおったこと、ゆめゆめ忘れてはならぬ。

まずは供養塔に手を合わせ、本日の取材の無事を祈る。

それがしの出で立ちは、花魁衆からすれば仇そのもの。
生半可な緊張感では御座いませぬ。

「それがし斯様な格好では御座いまするが、本物の武田武士では御座いませぬので、何卒宜しゅうお願い致しまする」
<(_ _)>

辺りは漆黒。
己が手すらも見えなくなる闇じゃ。
フラッシュが焚かれてようやく己の位置を知る状態では、小さな物音に過敏に反応するも已む無しで御座ろう。

原稿中に出てくる『橋』の場所に着陣。
そこには工事中のバリケードが…。

あの橋は取り壊され、トンネル工事の最中であった。
これでまた1つ、恐怖伝説の舞台が時代の流れに埋もれていく。

切ないといえば切なく、安堵といえば安堵ともいえる。

もう限界で御座る!
臨界点はとっくに突破しておるわ!